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【東京新聞】2009.11.26付

『海の幸』誕生の家を指定 館山市有形文化財

洋画家・青木繁の滞在先『小谷家住宅』

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館山市布良にある洋画家・青木繁ゆかりの小谷家住宅=小谷栄さん(85)所有=が、市の有形文化財に指定された。市の文化財は六十六件目。

小谷家住宅は、明治画壇の鬼才とうたわれた青木が、一九〇四年に友人らと約二カ月間滞在し、代表作「海の幸」を描いたことで知られる。マグロはえ縄漁で活気づいた漁村を描いたこの絵は、西洋画として日本で最初の重要文化財となった。

小谷家住宅は寄せ棟造りで床面積は九十三平方メートル。小谷さんが「青木が滞在した当時のままの姿で、建物を後世に残したい」と同市教委に申請した。漁業で栄えた布良に残る明治中期の漁家として貴重な存在で、「海の幸」誕生の家として歴史的な価値もあることなどから、今回の指定となった。

同市は今年に入り、「海の幸」の舞台となった布良の浜を望む小高い丘に海の幸記念碑を設置しており、小谷家住宅とともに観光のPRをしていく予定。 (福原康哲)

09年11月26日 7,770
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